平津新町の家 2
前回のつづき
今度は室内の『断熱』『気密』工事の様子です。
壁の断熱には外側にフェノールフォームア30と内側に高性能グラスウール16Kア120を隙間なく入れて、屋根断熱には外側にフェノールフォームア60と内側に硬質ウレタンフォームア80を吹き付けてあります。
屋根のウレタンフォームは当初の計画にはなくグラスウールでいく予定だったのですが、屋根の構成上すき間なく詰めるのが難しいと判断して急遽変更しました。
この断熱材の種類を全てではないにしろ比較的安価なグラスウールでまとめていきたいと思っていて、そのための構造計画や設備計画は入念にしとかないとですね。
壁の断熱材を入れたら次は内側の気密シートを貼ります。
調湿可変シートという特殊なシートで壁体内の湿気を、夏は出して冬は入れないというシートです。
もともと防湿シートを貼って壁体内に室内の湿気を入れないために貼るものなのですが、この画期的なシートは湿気を入れないだけではなく木材が放出した湿気も吐き出してくれるのでとても心強いシートです。
気密シートの上には配線胴縁(電気配線のための空間を空けるア30の木材)を打ちます。
気密シートの手前で配線をしてもらう事で格段に気密処理が楽になります。
次は天井下地をしてから換気のダクトを仕込みます。
換気は日本住環境さんの3種換気、ルフロ400です。
これが機械排気で、壁に自然吸気口を設けて換気を行います。
3種換気はものすごく一般的な換気方法です。今までも圧倒的に3種換気の現場の方が多いです。
でも気密性の悪い住宅でどれくらい自然吸気口から空気を取り入れているかというと、ほぼ0です。
ほとんどは機械排気の近くのよからぬ隙間から取り入れちゃってます。
だからホコリも花粉も家の中に入り放題。
計画的な換気を行うためにも家の『気密』は大事なんですね。
小屋裏の様子
この衝立の様な断熱材の向こう側にエアコンが設置されています。
衝立の反対側はこうなっています。
エアコンの吹き出し口の目の前にこんなものを立ててあります。
冷房は暖房と違ってある程度各部屋と吹き抜けに誘導しています。
完全手作りのダクトたちです。
これはなかなかしんどい作業でした。
改善の余地ありです。w
次回は仕上げ工事からです。